G530(XPLANE530)

5番:ILS進入の方法 ①(G530)

前回の自動操縦を使ってみるを本当にやったとしたら、きっとこう感じたでしょう
「離陸はともかく、着陸は難しい。やっぱり神経張って疲れる」

今まで 平面横方向のサポートばかりでしたが、やっぱり一番欲しいのは着陸という
上下方向のサポートだと思います

その、着陸専門のナビを ILS進入 と言います

ここで説明すると長くなるので、詳細はこの言葉でググってください。いくらでも詳しい説明が出てきます
ここで必要な最低限の説明としては
空港に電波ビームを出す機械を設置し、
その先にある飛行機(自機)がそれを受信することによって
自分が空港からどれだけズレているか表示し、また自動操縦するなら正しい位置に誘導する

というものです
また最低限の用語として、
横方向のズレを表すのをローカライザ縦方向グライドスロープ(グライドパス) といいます

基礎概念

空港に機械がある

直上の黄色文字の説明からわかるように
ILS進入するためには空港に機械が設置されてるのが条件です
ということは、
機械がある空港もあれば ない空港あるということで、
ILS進入ができる空港もあれば できない空港もあるということです

もう見慣れたEGLL空港と EGLC空港ですが

EGLC空港に「矢の羽」みたいなのが 左右に2本出ています
EGLLは 滑走路が2本ですから合計4本出ています
これがILSで、2本なのは滑走路の右から入る場合と左から入る場合とがあるからです

一方 少し上のEGWUは1本しかありません
予算の都合上、よく使う 風下になりがちな方に1つ付けておこう。って感じです

さらにその上の EGLD、EGTRには 1つも出ていません
・・・ 貧乏なんですね。
お金がないから、来たいなら頑張って目視で降りてください。  って感じでしょう

こんな風に 空港側の都合があって、すべての空港でILS方式が使えるわけではない ので
このマップを見て、羽がある空港に着陸する時だけ使える方法だということになります

受信する電波

空港が出す電波を受信して誘導されるのですから、
当然こちらもそれが何Mhzか調べて合わせないといけません

合わせるものは NAV1NAV2 です

ここでゴチャゴチャ複雑な理屈を言ったら混乱しそうなので、入れる場所だけ書きました
操縦してみると実感しますが ナントカMhzを入力する箇所が何個もあります
COMとかNAVとか、あとADFとかATCの数字を入れるのも似通っています
今回とは別に「ATISを聞くために 何Mhzに合わせて」と言われたりもします。初心者はもう訳わかりません。ILSを使う時は NAV1・NAV2に数字を入れる。 とだけ覚えてください
ちなみに、入れるのはNAV1だけでOKです。 ただX-PLANE11の特性上、2つとも同じ数字をいれてしまった方が良いです。これは説明が面倒なのですがゲームの仕様上と考えてください。特に問題がなければ2つとも入れてしまう方が無難です

ローカライザ (LOC)  横ズレ

受信すると、横方向のズレの程度を表します

緑のマークが横に動き、この緑がビーム(ローカライザ)です
自機は白色の目盛りの方です
つまり、もう少し左に行きなさい (正しい航路はもっと左です)と言っているのです

自動操縦に設定していたら、勝手に左方向へ行こうとします

グライドスロープ(GS)  縦ズレ

進入角度に対しての、縦方向のズレの程度を表します

緑のマークが上下に動き、緑色がビーム(グライドスロープ)で
自分が白色の目盛りです
つまり(正しい高度はもっと上だから)  もっと上に行きなさい。と言っています

「進入角度に対して」というのは、着陸するのに決められた角度があるのです
急角度で着陸すると衝撃が凄いですし、浅すぎると滑走路が足らずオーバーランします
それで適正角度の範囲というのがあり、その範囲から見て今の位置は上過ぎる下過ぎるという意味です
写真では下過ぎるので、このままでは浅い角度でオーバーランするか滑走路手前で墜落してしまいます

また、グライドスロープ(GS)は グライドパス(GP)と言ったりもします
どっちでもいいです。自分はグライドパスと言う方が多いです
でも今回説明する計器の表示がGSとなってたので グライドスロープ(GS)を使いました


写真では 下過ぎる  と言っているのですが
ここで自動操縦にしていたら、勝手に上に・・・・・は 行きません。
なぜか?
グライドスロープは 高度ゼロの空港から、こちら側へ斜め上向きに出ています

この状況で、グライドスロープは「着陸したいなら、もっと上に居るべき」と言っています

でも、 前に進んでいるので

ほおっておいても勝手に適正値に入ってくれます
それは高度1,000フィートでも3,000フィートでも、高度ゼロの地点から出ているので、結果は同じです

この適正値のポイントに到達してから、自動操縦はこの帯に沿って 下に降ろそうと降下し始めます


表示としては、白色が緑色に変わります

この瞬間、自動操縦は着陸させようと 引っ張るように降下を開始します

おまけ:ILSがない空港

上にILSがない空港の話をしましたが、じゃあ誘導もなければ適正角度もカンなのか?
といえば、目視で確認できるランプが付いています
見える角度によって白と赤に変化する4つのランプで
■■■■ なら低すぎる
■■■■ なら適正
■■■■ なら高すぎるというのが、飛行機から確認できる物が設置してあります

これくらいなら 貧乏空港でも置けますよねw

これをILSが付いている空港で見てみると、(写真上 わかりにくいですが)

目視で ■■■■ で 低すぎると見える時

グライドスロープも、緑マークが上にあり 「低すぎる」と言っています

実際の操作手順は次回書きます

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